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ボルハ Borja

2017年7月24日

日本にいる間に唯一予定を決められなかった7月6日(木)。

できればピレネー山脈に近い町ハカ(Jaca)とその近くの村サンタ・クルス・デ・ラ・セロス(Santa Cruz de la Serós)を訪れたかったのですが、その翌日にはたして次の目的地サン・セバスチャンにうまく到着できるか不安で、現地でもギリギリまで考えた結果、安心を優先しサラゴサ方面に行くことに決めました。

サラゴサに近い村ボルハもできれば訪れたい場所だったので、結果どちらになっても良いと楽観的に考えてはいたのですが。

 

サラゴサまではバルセロナからバスで約3時間半。

到着した鉄道駅は新しく、巨大で、ガランとしていて、何ともさみしく、設計ミスじゃないかと思うくらい残念なものでした。

大丈夫かサラゴサ。。。とその日一日が少し心配になりました。

「とにかくボルハだ」と、さらにボルハ行きのバスのチケットを購入。

バスまでの1時間ちょっとの時間、バルセロナ滞在中におさえたばかりの駅近のホテルにチェックインし、荷物を最小限に。

いざボルハへ。

 

なぜボルハに行きたかったか。

スペイン人にその地名を伝えてもあまりピンとくる人がいないほど田舎の小さな村です。

そんな小さな村が一躍世界的に有名になった5年前のあのニュース、みなさん憶えているでしょうか?

 

ボルハの村はずれの小さな教会のキリストのフレスコ画が古くなってきたので、あるおばあさんが善意で修復をすることに。

しかし、その画がとんでもないことに!

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【左から元の絵、修復前、修復後】

 

とても貴重なフレスコ画が無残にもこんな姿になってしまったと世界中にニュースが流れ、まずはマスコミがその小さな村に殺到。

すると、それを見たさに世界中から観光客が殺到。

観光客などほとんど訪れなかった小さな村がその時を境に世界的に有名な村へと変化。

 

ざっと説明するとこんな感じです。

要は我々もその画見たさに興味本位で集まった人たちの一人です。

 

バスはボルハに到着。

想像してた通りの田舎です。

しかし、心なしかその道中の他の村と比べるとメインの通りがきれいだったり、新しい家があったりします。

ひょっとしてこれもあの画の効果か!と心がウキウキします。

しかし、通りを歩いていても人をあまり見かけません。

とりあえず情報収集のために旧市街に入っていきました。

お腹も減っていたので何か食べられるところも探していましたが、なかなかレストランらしきものもありません。

ようやく見つけた広場にカフェがいくつかあったので、そのうちの一つで昼ご飯を食べることにしました。

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そこで食事が出てくるまでの間、地元のおばちゃんたちにその教会までの行き方を教えてもらいました。

「ハハハッ、あの不細工な画を見に行くんかい?」

ってな感じで笑われました。

教会までは歩いて約6キロ。

「行きは坂を上っていくからタクシーを使った方がいいよ。帰りは下りだから歩いても気持ちいいけどね」

タクシーの電話番号を教えてもらい、どうするか悩みながら出てきたサラダやボカディージョを食べました。

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ボルハを甘く見ていました。

これらが思っていた以上に美味しかったのです。

このパンの上にのったパテなんてフォアグラかと思うくらいの美味しさでした。

 

お腹が満たされたので元気になりました。

空模様はいつ雨が降ってもおかしくない状況。

しかし、元気になったから気分はイケイケです。

歩くことにしました。

 

だだっ広い中の一本道。

村の中心を出て家が道路脇からなくなると、ワイン畑があったり、アーモンド園があったり、何も作ってない畑があったりで、自分たちがどこに向かっているのさえ分かりません。

だいぶ向こうの丘の上に家が十数軒程見えるので、おそらくあそこに向かっているのだろうという程度です。

時折雨に降られましたが、傘もなければ雨宿りする場所もありません。

巡礼の道を歩いている人たちはきっとこんな感じなんでしょう。

ようやく道が先ほどから見えていた丘に向かっているのだと分かったころ、来た道を振り返れば、ものすごいパノラマが広がっています。

阿蘇を思い起こしますが、山々は阿蘇ほど高くなく、けど規模は阿蘇よりも大きく。

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こんな写真では全くといって全体を伝えることはできません。

 

集落の入り口、飾りのいっぱいついた枯れ木を見つけました。

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むっちゃんは「この木、前見たブログに載っていた」と言っています。

どうやら間違いなく近づいているようです。

 

そして、ようやく教会の入り口に到着。

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何か分かりませんが、確実に年代を感じるものが立っています。

 

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あとはこの階段を昇ればゴールです。

 

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ついに到着!

6キロの道のりを雨に降られながらはるばる歩いて、やっとたどり着きました。

 

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早速こんなのぼりが教会の側面にかけてありますが、もうこれだけで笑えます。

 

入館料一人2ユーロを払って入ると、まずそこで説明が。

この入館料の使い道やこの5年間でどれだけの人が世界から集まってきたかとか。

虫ピンに白い紙がついていて、そこに名前と国と日付を書き、世界地図に押し付けます。

紙のついた虫ピンがぎっしりと刺さった大きな世界地図がいくつかあり、僕らがつけたのは4つ目か5つ目の地図です。

それでも日本にはぎっしりと紙が押し付けてあります。

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こんなにも日本からあの画を見に来ているんですね。

まあ、自分たちもですが。

特に僕なんて普通の画にはあまり興味がなく、美術館に行っても退屈なタイプなのですが、なぜかこの絵だけは見たかったのです。

 

そして、いよいよ礼拝堂の中に。

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ありました!

爆笑です。

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こんな厳かな教会でこんなに声を出して爆笑しても良いのでしょうか?

ここでは許されるんです。

なぜなら自分たちの後に来た4人組も入った瞬間に爆笑してましたから。

 

帰りも6キロ、往復12キロ歩いてヘトヘトでしたが、それでもあの画が見れて大満足です。

帰りのバスは気がついたらサラゴサに到着してました。

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